ひるまこうむてん若獅子日記-151 窓のリフォーム 

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リフォーム前:9尺2枚建てなので開け閉めが大変でした

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リフォーム後:4枚建てにしてガラスの断熱性もアップしました

平成26年11月1日

 こんにちは。(有)比留間工務店の齊藤です。今日から11月に入りました。このところはおかげさまで現場も忙しく動いており、見積依頼も多数いただいていります。本当にありがとうございます。その一方で消防団の活動も忙しく、毎週のように週末は訓練があり、9日からは秋の火災予防週間が始まりますので、私もこのところ休みなしでフル稼働しております。(おそらく3連休も全滅でしょう・・・)見た目は若いんですが?そろそろ40歳になるので、体調面で皆様にご迷惑をかけないようにしたいと思います。さて今回は窓のリフォームの紹介です。築40年の木造住宅1階居間にある掃出し窓なんですが、9尺間口(一間半または2730mm)のに幅いっぱい窓があり、2枚の引違になっていました。よって1枚の建具の幅が広く、重く、建付けも悪くなっていたので開閉が困難な状況でした。また単板ガラスなので冬は寒く夏は暑いという状況だったので、外装のリフォームと同時に行うということもあり、思い切って窓の入替を行いました。商品は(YKKAP)のエイピアJの4枚引違窓で、ガラスはもちろんlow-eガラスを採用しました。高さも方向もランマと上下に分かれていたので全てを下地からやり替え、H:1800+200からH:2000に変更しました。しかし内装はあまり変えてくなかったので、既存の内装の枠寸寸法を考慮し、サイズはオーダーメイドとしました。工期は単純な窓の入替のみで1日、外装の下地や雨戸の取付等も含めると3日でした。(雨戸もリフォーム用の雨戸で寸法もオーダー可能です。)複層ガラスになりましたが建具の幅が大幅に狭く、さらに軽くなり開閉もスムーズに。当然雨戸も新しくしたのでこちらの開閉も楽になりました。ガラスの断熱性も大幅にアップしたので快適になり、光熱費の削減にもなります。特に今回の場合は居間なので、普段から人が集まる部屋の断熱性をアップさせることは非常に有意義です。今回は窓をそっくり入れ替えましたが、他にも内窓設置やカバー工法等様々な窓リフォームがありますので、これから寒い冬を迎えるにあたり、窓についてお悩みのある方はぜひお気軽にご相談ください。

ひるまこうむてん若獅子日記-150 鉄製バルコニーのメンテナンス

ひるまこうむてん若獅子日記-149 トイレのリフォーム

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工事前:和式の便器でした

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工事完了後:洋式+バリアフリーのトイレへ!

平成26年10月18日

 こんにちは。(有)比留間工務店の齊藤です。すっかり秋らしくなり、今週末も行楽日和になりそうです。日光のいろは坂では紅葉の見ごろを迎えたようですよ。さて今回もリフォームの話題です。つい先日築40年以上の木造住宅のトイレリフォームをさせていただきました。現在ご夫婦二人でお住いのお客様より、「自分が体が不自由になる前に、トイレを使いやすくしてほしい。」とのご要望でありました。いまでは珍しくなった和式のトイレですが、バリアフリーやエコの観点からすると、あまり利点はありません。特に今回の場合入口の段差も5センチほどあったので、そこの改善も重要でした。入口のドアを含めてすべてを解体し、配管、床〜壁下地を仕上げて内装クロスや床のクッションフロアーを貼って最後に器具の取付です。便器は(TOTO)ピュアレストEXを採用しました。4.8リットルの節水型なので、エコな上に節約にもなります。ウォシュレットも(TOTO)アプリコットを採用し節電効果も上がりました。木製手すりの取付や、入口もドアからトイレ用の折戸を採用し出入りもスムーズに、そして段差もゼロにしました。工期は状況により異なりますが、3〜5日になります。(今回のお客様は2階にもトイレがあったので、工事中はそちらを利用していただきましたが、場合によっては外に仮設の水洗トイレを設置して工事を行うケースもあります。)現在超高齢化社会を迎えているということもあり、今後も住宅のバリアフリー化がもっと進んでいくと思います。安全なはずの我が家でも思わぬところが危険個所だったりもします。当店では介護保険住宅改修等、住宅のバリアフリー化も積極的に行っております。もしお困りのこと等ございましたら、お気軽にご相談ください。

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入口は折戸式のトイレドア。開閉もスムーズです。

ひるまこうむてん若獅子日記-148 床のリフォーム

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床のリフォーム工事の様子

平成26年10月10日

 こんにちは。(有)比留間工務店の齊藤です。久しぶりの更新になってしまいました。連日のように現場に出ていたためついつい更新をさぼってしまいました。プロ野球のシーズンはライオンズが5位、ホークスが優勝と最悪な形で終わりましたが、この日記はまだまだ続きますので、今後もよろしくお願いします。さて今回は私が更新をさぼっていた?最中に行った床のリフォームを紹介します。床のリフォームというと既存の床の上に新しいフローリングを貼るのが多く行われている方法ですが、今回もその方法です。しかしちょっと違うのはフローリングの厚みです。通常12㎜のフローリングが多いんですが、今回採用したのはその半分の6㎜厚のフローリングです。(ノダ・ネクシオ6を使用しました。)既存の床面とあまり段差をつけられなかったり、つけたくない場合には最適なフローリングです。しかし、厚みが薄い分12㎜のものと比較した場合強度が低いので、既存のフローリングの上に貼る場合は注意が必要です。今回は予め既存のフローリングの劣化している部分を調査し、その部分を補強、なおかつ床下も点検しながら工事を行いました。(床下においては束という床組でいうと柱にあたる部分が2ヵ所白蟻に喰われていたため、鋼製束に取替えました。)今回使用した(ノダ)ネクシオ6は、6㎜のフローリングといえども、性能は優れており、耐キャスター、耐アンモニア、耐車椅子、耐電気カーペット、耐凹み傷という優れものです。基材もエコ素材のMDFを使用しており、エコと耐久性を両立したフロア材です。既存の床の状況によっては手軽に行えるリフォームなので、興味のある方は是非お問い合わせください。

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工事前:部分的に劣化した部分がありました

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工事中:劣化箇所をしっかり補強

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工事完了後:ピッカピカです!

ひるまこうむてん若獅子日記-147 ハイステップコーナー

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古くなって欠けてしまっているコーナー部材から・・・

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ハイステップコーナーに取替え!

平成26年9月11日

 こんにちは。(有)比留間工務店の齊藤です。大分秋らしくなりましたが、昨日の豪雨はすごかったですね。私も外で作業していたので、プールにでも飛び込んだようにびしょ濡れになってしまいました。北海道や東北では床上浸水等の被害も出ているようです。これからの台風シーズンに向けて大雨には十分警戒が必要ですね。さて今回はエクステリア関連で、ハイステップコーナー(ミズキ社製)の紹介です。ご自宅に車庫がある方は道路の段差で車の出し入れがしにくい思いをした方も多いと思います。今回のお客様の例も既存のコーナー材が古くなってしまったので取替えてほしいとのご要望でした。ホームセンターでも色々な種類のものが販売されていますが、今回は樹脂製で道路との馴染みもよく、耐久性に富み、コストもお手頃ということでハイステップコーナーを採用しました。段差によって、5センチ、10センチ、15センチと高さの種類もあり、幅も60センチと90センチの2種類、コーナー部に使用できるものもあります。それぞれがボルトで緊結できるので、使っているうちにずれてしまうこともありません。ご自身でも簡単に据え付けられますが、既存のコーナー材の処分にこまっている方等いらっしゃいましたら、据付も合わせて、当店にお問い合わせください。

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ひるまこうむてん若獅子日記-146 木製建具かんたん修理

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腐朽とネコのいたずら?によって建具の上部が破損した木製建具

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特注ガルバリウム鋼鈑のカバー材で修理完了!

平成26年9月1日

 こんにちは。(有)比留間工務店の齊藤です。早いものでもう9月に突入です。今日は9月1日「防災の日」ということで、我が家の子供たちが通う小学校で下校時に引取訓練が行われたようです。記憶に新しい東日本大震災でも府中市でも震度5弱を記録し、ちょうど子供たちも下校時刻でした。幸い我が家の子供たちは学校近くの施設や、学校の校庭に避難したため無事でした。防災ずきんをかぶって驚いた様子で下校してきた子供たちの姿を今でも鮮明に記憶しています。いつ何時起こるか分からない災害に対し、本当に日頃の備えが大事であると改めて感じるところであります。さて話はガラッと変わりますが、今回は木製建具のかんたん修理をご紹介します。上の写真の通り勝手口のドアが木製建具であり、作成して7〜8年経過しているので上端の方から腐朽が進んでいました。ヒノキを使用してしっかり塗装していたんですが、やはり5年以上経過すると徐々に傷んできます。こまめに塗装のメンテナンスをすればある程度の腐朽は防げますが、今回の場合は腐朽が進んだ上にネコに引っ掻かれてしまったため、ダメージがそこそこありました。アルミの既製品に取替えるのも良いんですが、予算の関係もあり、極力現状を維持したいとのことでした。そこで今回は幸い腐朽部分も上部のみであり、上部の木材ももまだ生き残った部分が多くありましたので、サビに強いガルバリウム鋼鈑で、建具の寸法に合ったカバー材を作成し修理しました。(既成のアルミのアングル等でも良いんですが、寸法が合うものもなかなかなく、意外とこういった部材って高値なんですよね。)これで雨に降られても直接建具に水が当たらないので今まで以上に防水対策は確保できています。同時に建具両脇の枠材も塗装が傷んでいる部分をシーリングとタッチアップを施し補修しました。低予算でしっかりとした修理ができ、お客様にも大変喜んでいただきました。もし同様のケースでお困りの方がいらっしゃればぜひお声掛けください。

ひるまこうむてん若獅子日記-145 ジャパン建材フェアに行ってきました

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発砲ウレタン断熱材の実演

平成26年8月25日

 こんにちは。(有)比留間工務店の齊藤です。残暑も厳しいですが、広島県では記録的な大雨の影響で土砂崩れの被害が広がりを見せています。想像もつかないような被害の様子に言葉を失うばかりですが、災害は決して他人ごとではありません。心より、被害に遭われた方に対し、お見舞いを申し上げます。さて、今回は先週に行ってきました。「第32回ジャパン建材フェア」の様子をちょこっとレポートします。ジャパン建材フェアとは毎年2回行われている我々工務店やお客様に向けた住宅建材や資材の展示販売会です。各メーカーが一堂に揃い、新商品の展示や特価品の販売等で大変な盛り上がりを見せています。今回は8月22,23日の2日間東京ビックサイトで行われ、2日間で2万人以上もの来客があった模様です。私としても新商品や様々な建材、商品の貴重な情報収集の場なので、いつも楽しみにしています。滞在時間が3時間と決められていたんですが、建材の仕入れもあったので、あっという間に時間が来てしまいました。今回も興味をそそるような新商品とも出会えましたので、近いうちに皆様にもご紹介していきたいと思います。

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TOTO超節水型トイレ「ネオレスト」:3.8リットルの洗浄水量とはすごいの一言です。

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(大建工業)ここち和座:リーズナブルで、おしゃれな畳です。

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(LIXIL)ハニカムスクリーン:断熱性、デザイン性も高いすぐれもの。

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(ノーリツ)スマートコンロ:某人気女優が出演しているCMで話題のコンロです。安全性も高いです。

ひるまこうむてん若獅子日記-144 困ったときの?カバーリング

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工事前:化粧板の下端が腐食し始めていました

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工事完了後:ガルバリウム鋼鈑でしっかりカバー!

平成26年8月22日

 こんにちは。(有)比留間工務店の齊藤です。相変わらず厳しい残暑が続いてますが、皆様体調は如何でしょうか。こういったときは本当に無理は禁物です。こまめな休憩、水分、塩分補給を心掛けたいものです。さて、今回はガルバリウム鋼鈑を使ったメンテナンスの紹介です。ガルバリウム鋼鈑とは非常に耐久性に優れた金属で、軽量かつ耐久性抜群ということで、建築の分野では屋根材や壁材に多く使われています。ほとんどと言っていいほどサビの心配がありません。)今回の例は当初玄関屋根下の木製目隠しフェンスが腐食していたので、それをアルミ製のものに取替えるという内容の工事だったんですが、現場を進めているうちに、屋根の幕板部分が塗装の劣化と共に、少し腐食しているのが分かりました。もともと雨が当たりやすい部分だったので、塗装面が劣化するとすぐにでも傷んでしまうような部位でした。この幕板をそっくり取替えるのは結構大事になり、予算的にも大きくオーバーしてしまうので、幕板は現状のままでこれ以上腐食が進まないように、同色のガルバリウム鋼鈑(なんか発音的にスぺシウム光線みたいですね・・・。)で囲ってしまおう、というのが今回の事例です。板金屋さんに工事をやってもらいましたので、同時に雨樋のメンテナンスも行い、大工工事で行うより工事費も安く済みました。とにかく雨仕舞部分は手遅れになる前にしっかりとした処置を行っておくのがベストです。台風が来る前にしっかりとした対策をお薦めいたします。

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工事前:別角度から

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工事完了後:こちらもしっかりカバーしました。

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工事前:屋根全体像

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工事完了後:全体像(工事前とほぼ同じ感覚で納まってます。)

ひるまこうむてん若獅子日記-143 木造住宅教室のご案内

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平成26年8月12日

 こんにちは。(有)比留間工務店の齊藤です。お盆休み真っただ中ですが、今日は久しぶりにイベントのご案内です。当店が入会している「一般社団法人・耐震研究会」主催の「第30回木造住宅教室in東京」が平成26年9月5日(金)に世田谷区の玉川区民会館にて開催されます。今回は「安全な家づくりの話」と題して、木造住宅の劣化対策と耐震性の向上についてがテーマです。首都直下型地震の発生率も年々高まっており、耐震診断や耐震補強といった言葉も認知されています。その一方で、誤った知識のもとにそれらが行われていることも耳にします。そこで木造住宅教室が「安全な家づくり」の為の正しい知識の復讐の機会になると思います。参加費も無料です。(要予約)専門家の話が生で聞くことのできる貴重な機会ですので、ぜひご興味のある方はご参加ください。(お問い合わせは耐震研究会事務局当店まで

           日時:平成26年9月5日(金) PM14:30〜17:50(13:00開場)

           会場:玉川区民会館 4階 第1・2集会室(東急大井町線等々力駅下車 徒歩1分)

           講師:宮澤健二氏(工学院大学名誉教授・一般社団法人耐震研究会技術顧問)

               保坂貴司氏(一般社団法人耐震研究会 代表理事)

           参加費:無料(要予約)

詳細は耐震研イベント情報へ>>

ひるまこうむてん若獅子日記-142 住まいの便り15号

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住まいの便り Vol,15

平成26年8月6日

 こんにちは。(有)比留間工務店の齊藤です。35℃を超えるような厳しい暑さが続いておりますが、当店の夏の恒例「住まいの便り」Vol,15がこの度完成いたしました。今回の特集は「撃退!夏の困りごと」と題して夏の時期の住まいの困りごとと、その解決方法を特集していますので是非参考にしていただければと思います。OBのお客様を中心に随時配布させていただきますので、お手元に届くまでもうしばらくお待ちください。又、OBのお客様以外でも配送を希望される方がいらっしゃいましたら手配をさせていただきますので、お気軽にご連絡ください。

お問い合わせはこちらから>>

ひるまこうむてん若獅子日記-141 段差解消

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工事前の段差(2段目が30センチ程度ありました)

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工事完了後(1段分削って階段に仕上げました。)

平成26年8月2日

 こんにちは。(有)比留間工務店の齊藤です。毎日うだるような暑さですね。くれぐれも体調管理には注意しましょう。さて、今回は外構部分の玄関アプローチの改修工事のご紹介です。上の写真でもわかる通り、このあたりの住宅は割と地盤が高く、道路からの高さが40センチくらいあります。よってL字構の上にL型のコンクリート製の部材を載せて階段のようにお使いになっていたんですが、お客様も大分年齢を重ねられ、上り下りがきつくなったということで、1段分えぐるように上段の部分を削り取り、周囲をブロックで囲んで階段のように仕上げました。ちょうど蹴上の高さも3段分ほぼ均等になり、1段12〜13センチ程度の蹴上で仕上げました。踏み面も使い勝手を考慮してほぼ均等にそろえました。ちょっとした工夫と工事で大幅に使い勝手が良くなったという事例の紹介でした。

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工事前:別角度から

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工事完了後:別角度から

ひるまこうむてん若獅子日記-140 夏の風物詩

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三男坊と採集した府中産のカブトムシ

平成26年7月26日

 こんにちは。(有)比留間工務店の齊藤です。梅雨が明け暑いです。とにかく連日暑いです。皆様くれぐれも熱中症にはご注意ください。とにかく無理をせず、部屋にいる場合は風通りを良くし、適度にエアコンを使用したりと、対策をしていただきたいと思います。さて夏と言えばカブト虫。(ほかにも色々あるだろーと突っ込まれると思いますが・・・。)先日我が家の三男坊より連日に及び催促があり、府中市内の雑木林に昆虫採集に行きました。この場所は私自身子供の頃からよく採集に行っていた場所で、勝手知ったるというところです。まだまだ府中市内でも立派な雑木林があり、散歩や昆虫採集も十分楽しめます。夜八時過ぎに懐中電灯片手に秘密のポイントの木を探して回ると、小さいながらもカブトムシやコクワガタといった昆虫が10匹以上確認できました。樹液に集まっていたり、街灯の周りを飛び回っているカブト虫を見て子供たちも大興奮。普段の生活では味わえないような機会に子供たちも何かを感じたことでしょう。見つけたカブト虫は全部は取らずに、気に入ったものを4匹だけ採集させていただきました。(我が家で大切に飼育しています。)やはりカブトムシは買うよりこうして採集した方がいいですね。自分自身もこうした喜びを味わいながら大人になってきましたので(半分まだ子供ですが・・・)子供たちにも自然のありがたみや、命の尊さみたいなものを感じつつ、これから過してもらいたいと思いました。

ひるまこうむてん若獅子日記-139 木造住宅外装改修工事

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工事前:壁の塗装面も色あせ、一部軒天井のベニヤがはがれてしまっていました・・・。

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工事完了後:軒天井もしっかり直し、ピカピカに仕上がりました。

平成26年7月18日

 こんにちは。(有)比留間工務店の齊藤です。九州では梅雨が明け、関東でも連日30度を超える暑い日が続いていますが、皆様体調はいかがでしょうか?我々もまだ体が暑さに慣れていないので、結構きついです・・・。でも、今夜はプロ野球のオールスター第1戦ですね。(聖地西武ドームで行われます。)なんだかオールスターを観ると夏が始まるんだなという感じになります。さて、今回のテーマは木造住宅の外装工事についてです。築約45年の木造住宅で、外壁がラワンの化粧板、破風鼻隠し板、軒天井、雨戸、戸袋等屋根材以外ほとんどが木部という今ではめずらしい仕様の建物です。(防火の関係上、市街地では現在ではこのような仕様の住宅はほとんど建てられません。)やはり、木という素材はそれなりに耐久性もあり、加工性もよく建築の素材としては素晴らしい素材なんですが、やはりきちんとしたメンテナンスを行っていないと腐朽してしまいます。多少の隙間でもあれば、そのすき間から雨水が入り込み、外装のみでなく、構造躯体まで傷めてしまうことになります。今回工事させていただいた住宅は10年以上前にメンテナンスされたようですが、軒天井や破風板、雨戸等数か所腐朽が進んでいたので、塗装のみでなく、そちらの改修工事も同時に行いました。手順としては足場の設置から始まり、養生、ケレン(古い塗膜を落とす作業)、腐朽部位の改修(軒天井の貼り替え、雨戸の貼り替え、隙間のシーリング)、塗装(2〜3回にわたり、ばっちり塗装します。)という感じです。期間は建物の規模にもよりますが、2〜3週間ほどになります。木部やモルタル壁問わず、大事になる前におおよそ10年に一度の外装メンテナンスをぜひともおすすめ致します。今回もピカピカに仕上がった様子をご覧になり、すごくお客様にも喜んでいただきました。

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軒天井がこのように腐朽してしましたが・・・。

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このように塗装する前に軒天井のベニヤを貼り替えました。

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びびってしまうくらい狭かったんですが(笑)、頑張って貼り替えました。

ひるまこうむてん若獅子日記-138 濡れ縁改修工事

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工事前の濡れ縁(足元が腐朽していました。)

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工事完了後(きれいに納まりました!)

平成26年7月12日

 こんにちは。(有)比留間工務店の齊藤です。台風8号が過ぎ去りましたが、今度は猛暑がやってきました。梅雨明けはまだ先のようですが、6月の暑さとはやはり違いますね。基本的に暑い時にはしっかり汗をかくというのが人間の体の1つの防衛反応であり、大事なことだと思いますが、度が過ぎてしまうと危険が伴いますので、しっかりとした睡眠、水分補給、栄養補給を大事にしたいものです。さて今回は今年に入って2件工事させていただいた、濡縁の改修工事のご紹介です。2件のお客様とも無垢の木で作成された濡れ縁でしたが、今回は耐久性や機能性を考慮して、(三協立山アルミ)の濡れ縁を採用しました。躯体(束、かずら)といった部分はアルミで出来ていて、すのこの部分は木粉入り樹脂という素材で出来ています。普通の樹脂と違い、つるっとした樹脂ではなく木粉が入っているため、触った感じがやさしく、どことなく木に似ています。また、どの部位も木に比べ、耐久性、耐候性があるので長年お使いいただけます。大工の立場からすると、無垢の木も非常に捨てがたいんですが、やはり定期的な塗装等のメンテナンスが必要であり、虫害の事やランニングコストを考慮すると、今回採用した既製品がおすすめなのかなという感じです。工期も早く、撤去と設置を合わせても1日で仕上がります。(*規模により異なります。)これから暑い夏、夕涼みで濡れ縁に腰掛け、風鈴の音を聞きながらキンキンに冷えたビールを一杯なんて感じはいかがでしょうか?

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工事前(こちらは約40年経過していました)

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工事完了後(とても明るい感じになりました。)

ひるまこうむてん若獅子日記-137 ライオンズクラシック2014

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黄金時代のライオンズブルーが復活

平成26年7月5日

 こんにちは。(有)比留間工務店の齊藤です。久しぶりにライオンズネタです(笑)。世間ではワールドカップが騒がれていますが、熱狂的なプロ野球ファンの私はあまり興味がありません・・・。先日6月27日〜29日に行われたライオンズ対ホークス戦は、「ライオンズクラシック2014」として行われ、選手たちは79年から95年に使用された全身ブルーのユニフォームをまとっての試合となりました。(ついでにホークスもダイエー時代のユニフォームを復刻していました。)やはりライオンズが一番強い時のユニフォームなので、子供のころから見ていた私にとっては、非常に懐かしく、選手たちを見てもいつも以上に強いライオンズに見えました。(今のライオンズは悔しいけど弱いですからね・・・。)子供たちと観戦した27日は見事に勝利!(子供の焼きそばを買っていて肝心な先頭打者ホームランを見逃しましたが・・・。)試合後にはフィールドに降りることができ、西武ライオンズとして初めて日本一になった時のペナントと遭遇!大満足の試合でした。今年でプロ野球は80周年ということで、各球団も色々なイベントを行っているようです。80年という歴史を感じつつ、皆様も迫力あるプロ野球を生で観戦してみてはいかがでしょうか?

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思わず衝動買いしてしまった復刻メガホン

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勝利の万歳三唱!

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子供たちも日本一のペナントの前で勝利のLポーズ

ひるまこうむてん若獅子日記-136 雹(ひょう)にご注意

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調布市内を運転中に遭遇した雹

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視界も悪く、音もすごかったです・・・。

平成26年7月3日

 こんにちは。(有)比留間工務店の齊藤です。相変わらずムシムシしたひが続いておりますが、先月24日の東京多摩地域(主に三鷹市、調布市)を襲った豪雨、そして雹がものすごかったですね。ちょうど私もその頃現場での打ち合わせを終え、事務所に戻ろうと調布市の仙川駅付近を走行中に激しい雨や雹に遭遇してしまいました。あまりに降りが激しかったので、本当は安全な場所に車を止めた方が良かったかもしれませんが、とりあえず国道20号を離れて、比較的ゆっくり走れるようなルートで無事に事務所に着きました。それにしてもテレビやネット上でも騒いでいましたが、街中に流氷が現れたかの様な光景、あるいは雪が積もったかの光景というのは想像もつきませんでした。ゲリラ豪雨もそうですが、天気予報等の情報を敏感にキャッチし、危機管理に努めていかないといけないと再認識した24日でした。この雹で、カーポートの屋根や、波板を使った屋根に穴が開いてしまったり、破壊されてしまったりといったことが多く起こったようです。確かにあのような降り方であれば、古いアクリル素材の屋根の場合、穴が多く開いてしまう恐れがあります。しかし、カーポートの屋根や、バルコニー屋根に関しては、ここ十数年ポリカーボネート板が多く使用されているので、このポリカーボネート素材の屋根材や波板であればほぼ安心と言ってもよいでしょう。(最近では熱線遮断ポリカというものも登場しています。)このポリカーボネートという素材は、CDソフト、DVDソフト、プリンター、腕時計、自動車や航空機の部品等にも使用されており、透明性、耐衝撃性、耐熱性、難燃性に優れた、非常に万能な素材です。価格も比較的安価なので、使いやすいものです。もし、お庭の物置や庇の波板が壊れてしまった、という場合には、是非ともポリカーボネートにて貼り替えされることをお勧めいたします。(当店でも貼り替えはできます。もしお困りの方がいらっしゃればお気軽にご相談ください。)

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各種ポリカーボネート波板

ひるまこうむてん若獅子日記-135 耐震補強-5(基礎の補強)

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補強工事前:基礎にクラックが発生しています

平成26年6月23日

 こんにちは。(有)比留間工務店の齊藤です。梅雨本番で毎日ジメジメしていますが、如何お過ごしでしょうか?しかしながら、晴れた日の夕方は真夏に比べてまだ涼しく、散歩するにはもってこいの陽気です。アジサイも今見ごろを迎えていますし、アジサイや季節の植物を眺めながらの散歩なんていかがでしょうか?いいストレス解消になりますよ。さて今回も私が担当している耐震補強例の紹介です。今回は基礎補強にスポットを当ててみます。耐震補強というと、筋かいや構造用合板による壁や、屋根の軽量化工事等がメインとなりますが、それらと同等に重要なのが「基礎部分」です。「基礎」というのは建物を支えている一番下のコンクリート部分であり、建物の重みや揺れを支える非常に重要な部分です。現在では鉄筋コンクリート造の「べた基礎」や「布基礎」が主流でありますが、昭和56年5月以前の建物に関しては、無筋コンクリート(鉄筋が入っていない基礎)の基礎も多く採用されており、注意が必要です。*鉄筋が入っていたとしても、地盤の状況によって、絶対安全とは言い切れませんが・・・。)いくら構造躯体を補強したとしても、そのエネルギーを吸収する基礎の部分の状態が悪いと、耐震補強の意味がありません。(壁の強度を上げれば上げるほど、引抜の力や基礎にかかる負担が大きくなります。)今回の耐震補強の場合も健全な基礎ばかりでなく、クラックが発生している基礎もありましたので、基礎の補強工事を行いました。補強方法には何種類かありますが、今回は鉄筋コンクリート基礎抱き合わせ補強です。既存の基礎の外側に鉄筋コンクリート基礎を増設し、基礎の崩壊を防ぐという方法です。既存の基礎にもう一列基礎ができるので、12〜15センチほど出っ張りますが、確実に補強するという意味では最もポピュラーな基礎補強です。手順は補強基礎面の目あらし→アンカー筋の打込み→配筋→コンクリート打設→コーキングといった具合です。(下の写真をご覧ください。)耐震診断の結果、建物の強度は確保されていたとしても、基礎に何らかの不具合があった場合は基礎の補強をぜひともおすすめ致します。

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目あらし、アンカー筋の打込み

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アンカー筋のピッチの確認(20㎝)

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配筋が完了

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コンクリート打設完了

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基礎補強完了(既存の基礎との継ぎ目はコーキンングします。)

ひるまこうむてん若獅子日記-134 耐震補強-4

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工事前:南面なので大きな開口部(1.5間)を確保してある

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工事後:サッシを1間間口に取替え、3尺幅の耐力壁を新設!

平成26年6月11日

 こんにちは。(有)比留間工務店の齊藤です。梅雨入りしてジメジメした毎日ですね。それにしてもこのところの大雨には注意が必要ですね。先週末にも各交通機関にも影響が出たり、被害に遭われた方もいらっしゃいます。皆様におかれましても、十分に注意していただきたいと思います。さて今回も引き続き、現在私が施工させていただいている耐震補強の事例を紹介いたします。この補強は建物の1階南に面している場所で、どうしても広く大きな開口部を確保したい場所であります。耐震診断、耐震補強計画を検討するにあたり、どうしても既存の耐力壁の補強のみだと壁量やバランスが確保できないという事態だったので、思い切って窓を1.5間幅から1間幅に取替え、残りの3尺(909mm)に耐力壁を新設することにしました。それによりこの箇所の補強内容は、既存サッシの撤去→柱の建込→筋かい、金物の取付→あと施工アンカー取付→構造用合板貼り→基礎補強(基礎にクラックが生じていたため)という盛りだくさんの内容になり、ここまで工期は2日間かかりました。(内装工事、基礎補強は除く)耐震補強計画のポイントは当たり前のことですが、ただ壁量を増やすだけでなく、バランスが大事です。そういった意味では、今回の補強でサッシを断熱性のあるサッシに取替え、断熱性もアップしたのに加え、耐震性もアップしたということで、非常に有意義な工事になりました。(サッシにはLOW-Eガラスを使用しました。)また次回以降も耐震補強の事例を紹介させていただきたいと思います。

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新設した柱も金物でガッチリ固定します。

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筋かいを取付けた様子

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上の写真とダブりますが、構造用合板(ラスカットM)を貼って、補強完了。(この後仕上げに入ります。)

ひるまこうむてん若獅子日記-133 耐震補強-3

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ML金物を使用した足元補強の様子

平成26年5月21日

 こんにちは。(有)比留間工務店の齊藤です。毎日現場での大工作業をいいことに?久しぶりの更新になってしまいました。さて、今回は前回の予告の写真の補強方法を紹介します。上の写真は当店が入会している「耐震研究会」で奨励している「足元補強」です。「足元補強」といってもあまりピンとこないと思いますが、簡単に説明すると、建物外周部分の足元を補強することです。建物の足元も人と同じで、足元が弱ければそれが建物にとって沈下や傾斜を招く重大なマイナスになります。現在では建築基準法等でも基礎と土台の緊結はもちろん、土台と柱、柱や横架材と筋かいの緊結もそれぞれの用途にあった金物を使用することが決められておりますが、新耐震基準以前の建物は、かすがいが使用されている程度で、十分な接合ができているとは言えません。(または新耐震基準以降の建物でも油断大敵です。)また、建物の足元は腐朽や白蟻被害が起きやすい部分でもありますので、注意が必要です。そういった心配事を点検しながら、補強を進めていくのが、「足元補強」の1つのメリットでもあります。土台から約50〜60センチ程度外壁を撤去し、腐朽部位等の点検を行い、腐朽部位があれば土台を取替えたり、補強を行います。同時に基礎と土台、柱と土台、横架材と筋かいの接合部を金物で補強、又、経年変化でゆるんだアンカーボルトの座金の取替や、締め直しも行います。(しっかり防腐剤も塗布します。)最後は構造用合板を貼って、さらに足元を固め、外壁の仕上げを行って完成です。耐震診断等での壁基準耐力の数値には反映されませんが、全体的な筋かい補強や、構造用合板による補強と比較すると安価で出来ますし、振動障害の改善や、地震の際には建物に粘りを持たせることで、復元力の効果があると考えられています。今回の現場の場合は、筋かいや構造用合板による補強をメインとしていますが、耐震診断において数値的には反映されていない部分でも、要所に関してはこのような足元補強を行いました。また次回以降、他の部分の補強方法も紹介させていただきます。

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合板を貼って、最後は壁を仕上げます。

ひるまこうむてん若獅子日記-132 耐震補強-2

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写真-1 (ノダ)ラスカットMによる壁補強

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写真-2 ラスカットMを貼る前に金物補強も行います。

平成26年5月4日

 こんにちは。(有)比留間工務店の齊藤です。晴天に恵まれ最高の連休を過ごされている方も多いと思います。地元の府中市では「くらやみ祭り」の真っただ中です。私も昨日仕事を終えた後山車の巡行に参加してきましたが、今日は事務所でたまったデスクワークを片付けます(泣)。さて今回は130号に続き、私が現場で行っております、耐震補強の実例を紹介させていただきます。現在行っている木造住宅の耐震補強は、耐震診断の結果を踏まえて、補強計画を行い全9ヵ所の補強を計画しております。現段階では4ヵ所の補強が完了しております。前回の日記で紹介したのが、室内の筋かい補強でしたが、今回は外部からの補強です。(写真-1.2)基本的に耐震補強計画は既存の耐力壁の補強をベースとし、それでも基準をクリアしない場合や、バランスが悪い場合は耐力壁の新設を行います。(今回の現場も1ヵ所耐力壁の新設を行います。この件は後日レポートします。)写真-1の場合はすでに筋かいが存在している耐力壁なんですが、筋かいや柱の接合部に補強金物がついていないので金物補強を行い、後施工アンカー(接着系)による土台と基礎の緊結、さらに構造用合板(ノダ・ラスカットM)を貼って補強しました。これだけの補強をすることにより、耐震診断の際に用いる数値で、壁基準耐力という数値が現状の3.2Kn/mから、8.9Kn/mにアップしました。(今回使用したラスカットMは、モルタル下地という一面もあるので、工期の短縮や、防水性、防火性に富んだ材料なので、耐震性以外にも優れたものです。)筋かいが入っていれば安心、と思われる面もありますが、現在では筋かいもしっかり専用金物での固定が義務になっていますし、計算結果によっては筋かいの量が不足していたり、筋かい自体の強度が不足していることもあります。そういった場合、可能であれば今回のように補強ヶ所の外壁を撤去し、金物の補強と構造用合板補強というのが有効的な補強方法になります。(一見構造用合板を貼るだけではたよりなく思われるかもしれませんが、実は壁倍率は筋かい45ミリ厚が2倍、構造用合板が2.5倍というように構造用合板の方が上なんです。)今回の現場では、他にもサッシの入替と同時に行う耐力壁の新設や、建物の足元の補強をメインに行う工法も行いますので、今後も準備ができ次第この日記で紹介していきます。

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次号予告?こんな補強方法もあります。