ひるまこうむてん若獅子日記-150 鉄製バルコニーのメンテナンス

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メンテナンス前:手すりの下部の錆が進み、危険な状態です

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メンテナンス後:補強、塗装を行い新品同様に甦りました!

平成26年10月24日

 こんにちは。(有)比留間工務店の齊藤です。おかげさまでこの日記も今回で150号を迎えました。毎回つたない内容ではございますが、ご覧いただいている方々には感謝、感謝です。これからも皆様のお役に立てるような日記を目指してまいります。さて今回は鉄製(鉄骨)バルコニーのメンテナンスのご紹介です。最近ではバルコニーというと、アルミ製や建物の躯体から持ち出しているものが多くみられますが、中には鉄製のバルコニーもあります。アパートの階段や共用通路にも鉄骨が使われているのも良く目にします。耐久性、強度もある鉄骨はバルコニーや階段には適した素材ではあります。しかし、当たり前のようですが鉄は錆ますので、錆止めの処理と塗装は必須です。よって5年〜10年に一度の錆止め及び塗装は決して怠ってはいけないと言えるでしょう。それを怠るとどうなるか?当然錆が進み、ひどい場合は腐朽が進みもろくも崩れ去ってしまいます。バルコニーや階段は特に安全面が重要な部分ですので注意が必要です。万が一腐った手すりにもたれかかったとしたら・・・、大工のくせに高所恐怖症で吊り橋を渡るのもびびってしまう?私は想像するだけでも足がすくみます。上の写真の例も手すりの下部の横桟が劣化し、今にも取れてしまいそうな状態でした。今回の現場は足場を設置しての屋根や外壁を含めたメンテナンスも行わせていただいたので、とても有意義な工事が出来ました。まずできる限り錆や傷んだ塗料をを落とし、腐食箇所を切断して新しい鉄骨を溶接して補強していきます。今回は要所全て(桁、手すり、床デッキ)補強し、その後錆止め処理、ウレタン塗料の2度塗りを行いました。さらに床はモルタルに防水処理をしていなかったのでウレタン防水を2層仕上げにて行い、しっかりとした補強、メンテナンスをさせていただきました。鉄だから大丈夫だと結構油断しがちな部位ではありますが、住宅やアパート等もし鉄骨部分でご心配な点がある方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。

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メンテナンス前:このままではいくら塗装しても床の腐朽が進行するばかり・・・

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メンテナンス後:しっかりウレタン防水を行いました。見事に雨をはじいています!