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リフォーム時における床下防湿シート施工例

平成24年4月21日

 こんにちは。(有)比留間工務店の齊藤です。桜も散り新緑がいよいよ芽吹き始めましたね。これから1ヶ月くらいが1年でもっとも過ごしやすい季節ではないでしょうか?そしてその季節の先にはうっとうしい梅雨の時期がやってきます。(雨に打たれる紫陽花はきれいなんですけどね。)今回はその梅雨にも関係する家の湿度がテーマです。おおまかに人が生活する中で望ましい湿度は40〜60%程度が良いのですが、それが70%を超えてくると不快に感じます。その場合は部屋の通気性を高め風の通り道をつくってあげる事で快適な空間に近付きますが、その部屋と同じくらいに重要なのは床下の湿度です。最近の木造住宅の基礎のほとんどはべた基礎工法といって床下に防湿シートを施したコンクリートスラブが存在しますが、15年〜20年以上前ですと、布基礎工法といって床下が土間の状態の基礎が多いです。同じ布基礎工法でも土間の上に防湿シートが施されていれば床下から湿気が上がる心配は大分軽減されますが、土がむき出しの状態で、住宅周囲の通気性が悪いと注意が必要です。土がむき出しでも床下通気口での通気がしっかり確保されていれば問題ないですが、通気が悪いと湿度が上がり、カビや害虫の温床になりかねません。カビや害虫を放置しておくと、床材の腐蝕、又は土台や柱等の構造材の腐蝕にもつながり、耐震性にも支障がでます。そこで対策を紹介しますと、防湿シートを土間に敷き詰めるのがもっとも有効です。状況によっては床をめくる必要がありますが、床のリフォームと同時に行えば一石二鳥です。それにより湿度が約5〜10%程低くなったというデータもあります。(一概には言えませんが、調湿材よりは防湿シートの方が効果はあります。又、部屋の湿度と床下の湿度の差が15%を超えたら注意が必要です。)たかが湿度と思われがちですが、一歩間違えると建物自体に重大なダメージを与えてしまいますので、もしリフォーム等を検討されている方は、ぜひ床下の湿度にも注意してみてください。