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平成24年4月2日

 こんにちは。(有)比留間工務店の齊藤です。4月を向かえ徐々に暖かくなってきましたが、風が強い日が多いですね。さて今回は先週行った畳下の床改修工事がテーマです。リビングの床の改修工事依頼されたお客様より、「こっちの和室の畳の上をあるくと畳がへこむんだよね。」とのお話があったため、早速畳をめくって状況を確認してみたところ、なんと畳下の床板(荒床)がシロアリに喰われていて、一部の畳まで喰われていました。床板は指で押し込んでも簡単に穴があくくらい喰われていました。幸い土台や大引き等の床を支える大事な構造部には影響がなく、一部の床板(約1帖分)と畳2枚の被害でした。原因は特定できませんが、おそらく虫害にあった部分の通気性が悪く湿度が高かったので、シロアリの温床となってしまったのでしょう。(同じ部屋でも他の部分は何ともなかったです。)土台や大引きといった構造部はヒバやヒノキといった腐蝕や虫害に強い材料を使っていましたので被害はなかったですが、条件が悪いと被害にあう可能性がありますので、常に部屋の通気性を保つ必要があります。(ちなみに、根太材にはツガ、荒床にはスギが使用されていることが多く、それらの材料はヒバやヒノキに比べると腐蝕や虫害に対しての耐久性が劣ります。)今回は喰われた部分の床板を撤去し、土台周囲からシロアリ消毒を行い、床板を貼り替えました。同時に他の部分の床板を留めている釘が錆びていたため、耐食性のあるビスで全体的に固定しなおしました。今回のような被害を防ぐには、常に閉め切って通気がないような部屋にはどうしても湿気が溜まりますので、できれば普段使用していないような部屋でも換気をおこなって通気性を保つ事が必要です。