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平成24年3月16日

 こんにちは。(有)比留間工務店の齊藤です。私事ですが、不覚にも今季2度目のインフルエンザにかかってしまい、昨日ダウンしてしまいました。皆様は大丈夫でしょうか?そのダウンする数時間前に完成させた濡れ縁を紹介させていただきます。元々は外装(塗装)工事のご依頼をいただいた現場だったんですが、既存の濡れ縁の板を確認したところ、腐蝕や一部に白蟻に喰われた形跡があった為、濡れ縁を全て作り変える事になりました。常に風雨や日光にさらされているので、非常に傷みやすい場所ではありますが、幸い白蟻の被害が土台や柱まで達していなかったので良かったです。手順としては既存の濡れ縁を撤去し、材料を既存の濡れ縁に沿った形で加工します。ここで大事なのは使用する材料の選択です。今回は腐蝕や虫害に強く、人の体にもよい「ヒノキ」を使用しました。やはり前述のように常に厳しい状況下にある場所ですので、それ相応の材料を選択する必要があります。そして、取り付け箇所の下地の補強、防蟻処理を行い、加工した材料を現場で組み立てます。今回は1日半の工期でした。最近の住宅では自然素材を使った濡れ縁をつくることはほとんどなくなりました。(縁側もないですし・・・)当の私も濡れ縁を作ったのは今回が初めてです。(処女作にしては上手くできたかな?)お客様も「今度はこの濡れ縁でお茶でも飲もうかな?」おっしゃっていましたが、最先端の技術も取り入れる一方で、古き良きものも大事にしていかなくてはならないと感じた今回の工事でした。