有限会社 比留間工務店

 東京都府中市の有限会社比留間工務店のホームページです。

地元府中市で50年以上地域のホームドクターとして日々活動しております。

現在は耐震補強も兼ねたスケルトンリノベーションを中心とした内容で

皆様の快適な住まいづくりのお手伝いをさせていただいております。

お住まいに関するお悩みやご相談など、お気軽にご連絡ください。

有限会社 比留間工務店
東京都府中市押立町4-39-13

TEL:042-482-1210

ひるまこうむてん若獅子日記-262 ハウスドクターの外壁修理-1(木工事→左官編)

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何の前触れもなく外壁が崩れ落ちた様子。下地ごと腐朽しています。

平成30年9月22日

 こんにちは。(有)比留間工務店の齊藤です。彼岸入りしてますます秋らしい陽気になりましたね。ただまたまた台風24号が発生したらしいです。日本に影響がないことを祈りつつ心構えをしておかないといけないですね。さて今回は外壁修理のレポートです。この夏ハウスドクターを自称している?私のもとにアパートの壁が落っこちたとの連絡があり心配しながら現場に駆けつけると、鉄骨製の2階通路部分の外壁(モルタル壁)の一部が落下していました。地震や強風の影響でもないので、状況からして雨水の侵入によって下地ごと腐朽した壁が落下した物だと判断しました。住民の方も含めて本当に怪我人が出なくてよかったです。改修工事の方法は色々検討しましたが、元通りに復旧し、さらに通路床面の防水工事を行うことにしました。原因は雨水の侵入と前述しましたが、角の部分、つまり鉄骨のはした部分のモルタル壁に大きなクラックが生じていて、そこから雨水が侵入していた模様でした。また2階通路床がコンクリートむき出しで表面に防水面がないため、外壁との接点が防水上の弱点になっていたのも原因の一つとして考えられます。最初に修理を行う部分の解体作業を行い、下地組という流れで工事段取りしていましたが下地板の奥の梁まで腐朽しておりました。予算等の関係上あまり大事にはできないのですが、そこは腕の見せ所という事ですぐさま下小屋へ戻り梁材を加工し、周囲にあまりダメージを与えないように梁の交換を行いました。続けて下地組、防湿シート貼り、下地合板貼り、シーリング処理といった大工工事を無事に終えました。(私自身けっこう久しぶりの大工仕事でした。)モルタル壁ということで、下地合板にはモルタル壁下地専用のラスカットパネルを使用し工期、コストの削減も図りました。大工工事完了後は左官屋さんに仕上げを行ってもらい、塗装→防水工事で完了になります。続きは全工事完了後にレポートします。

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柱に沿ってクラックが入っているのが分かると思います。そこから雨水が侵入していました。

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開けてびっくりでしたが、この時点で修理ができて良かったと思います。

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強度抜群の米松の梁に入れ替え、下地補強もしっかり行いました。

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木下地工事の様子。鉄骨の腐朽はなくて良かったです。

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透湿防水シート張り。これを省く業者もいますがけっこう大事な工程です。

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(ノダ)ラスカットパネル貼り完了。防水性もありこれがモルタル下地も兼ねてます。優れものです。

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左官屋さんによるモルタル仕上げ完了。この後吹付塗装+防水で完了です。

次回は続きをレポートします。今回もお読みいただきありがとうございました。

ひるまこうむてん若獅子日記-261 木造住宅リノベーション-2

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腐朽した浴室の土台

平成30年9月20日

 こんにちは。(有)比留間工務店の齊藤です。9月も後半、彼岸の入りですね。ようやく過ごしやすい季節になりました。ただ急に涼しくなったり雨が降ったりと気温や気候の変動が激しい時期なので体調管理には十分お気を付けください。さて今回は現在工事中の木造住宅リノベーションのレポートです。前回は耐震補強工事に基礎補強は大変重要なものであり、耐震+基礎補強はセットで考えるといったお話をさせていただきました。前回は配筋の様子しか画像を載せられなかったので、コンクリート打設の様子も画像を載せました。また、基礎補強はもちろんですが、耐震補強を想定していた部分にところに基礎がない場合もあります。そういった場合は必ず基礎を新設します。今回はフルリノベーションなので天井、壁、床すべてをスケルトン状態にしましたが、そうでない場合でも床下の状況を確認し、もし基礎がない場合は床改修工事も含めて基礎工事を行うの事をおすすめします。基本的に軸組の揺れや鉛直荷重は屋根から梁、梁から柱、柱から土台、そして基礎という具合に上から下へ伝わります。根本的に地盤が一番重要なのですが、建物の大元を支えているのが基礎です。つまりいくら壁を強くしたところでその衝撃を吸収する、または引き抜きが生じたときに引き抜きに耐えるための基礎がないと意味がないということです。また、今回のようにフルリノベーションの場合一番傷みやすい水回り、特に浴室の腐朽具合も確認でき、かつ補強工事を行います。システムバスではない在来の浴室の場合は防水性や断熱性が悪いと下地に水分が伝わって腐朽します。これらを放置しておくと建物の寿命を極端に短くします。当店では浴室単体のリフォームの際にも土台や柱が普及していればそれをしっかり補強、補修しながら工事を進めていきます。いくら低価格でリフォームしたとしても腐朽部分を放置したままでは意味がありません。リフォーム業者を選択する際その辺も注意した方がよいですね。話は少しそれましたが、耐震補強でも外から行う工法もありますが、基本的には基礎、内部構造の状況、それらを踏まえたうえでリノベーションやリフォームを行うことが重要だということです。

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腐朽していた浴室部分。土台も取替、基礎補強も行いました。

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基礎補強工事の様子。外部から基礎を抱き合わせる形の基礎補強です。

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基礎がなかった部分もしっかり基礎を新設しました。

今回かここまでです。次回もよろしくお願いします。

ひるまこうむてん若獅子日記-260 集合住宅外装改修工事

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色あせが進んだ外装でしたが・・・

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キリっと生まれ変わりました!

平成30年9月4日

 こんにちは。(有)比留間工務店の齊藤です。9月に入り暑さも続く中で台風も来ています。お盆中には雷による火災や停電も多く発生しました。災害への備えとともに地球温暖化への対策、住宅の省エネ化へますます力を入れていかなければならないと強く思う今日この頃です。さて今回は集合住宅外装改修工事の紹介です。築20年以上の建物で、前回のメンテナンスから10年以上が経過し塗装面や外装部材に劣化が視られました。塗装面は指でこすると塗膜が粉上のように付くチョーキングが起こり、雨樋も割れている部分もあり、照明器具も劣化していました。特に照明器具は熱を持ち故障すると火災の原因にもなりかねないので注意が必要です。内外部問わず10年以上が経過したら取替えるようにしましょう。そこで今回は屋根を含めた塗装、雨樋や照明器具の取替、通路や階段部分のパネルの取替を施工させていただきました。塗装はいつも通り高圧洗浄した後に屋根、外壁、水切り、エアコンの配管カバー、階段部分等各素材によって塗料を使い分けて2〜3度塗っていきます。今回ではあまりなかったのですが、木部や鉄部の古い塗膜が浮き上がっている状態を目にしたことがあると思いますが、こうした古い塗膜を残したまま上から塗ってしまうと、すぐに浮き上がってしまい塗膜が長持ちしません。よってケレン作業と言って古い塗膜を可能な限り削り落とす作業が必要になってきます。当然手間もコストの上がりますが後の耐久性を考慮すると欠かすことができない工程になります。安価で引き受ける業者さんはこういった部分を落としている場合がありますのでご注意ください。もう一つ大事なのは鉄部の塗装のサビ止め処理です。よく鉄骨が赤く塗ってあるのをみかける事があると思いますが、その赤い塗装がサビ止め処理です。当然ですが鉄は錆びます。住宅でいう鉄部は手すりや柱等構造的にも重要な部分に使用されていますので、サビ止め処置を怠ると住宅の寿命に影響を及ぼします。よってしっかりさび止め処置を行った後に塗装するということを標準仕様で行います。色々長々と書いてしまいましたが、外装とは住宅を雨風や寒い暑いから常に守ってくれている重要な部分です。1年でも1日でも長く住宅を守るためにも、外装部分のメンテナンスは欠かさず行っていただきたいと思います。

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錆び始めていた玄関ドア。

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ピカピカに仕上がりました!

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外灯もカバーが割れていました。

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LEDの照明器具に取替。面倒な蛍光灯を変える作業も必要もありません。

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階段も色あせが進んでましたが・・・

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外壁も階段もパネルもピカピカです。

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2階の通路。パネルも緑いろっぽく元気ない感じでしたが・・・

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パネルも玄関ドアも蘇り、元気のある通路に!

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パネルは耐久性抜群のポリカーボネート板です。

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手すりはアルミ製ですが、アルミにも使用できる特殊な塗料を使用して艶がよみがえりました。

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1通路部分。鉄製柱も色あせています。

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しっかりとケレン、サビ止め処置を行い・・・

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外壁や玄関ドアとともにきれいに仕上がりました!

最後までお読みいただきありがとうございました!次回もよろしくお願いします。