ひるまこうむてん若獅子日記-232 木枠(化粧枠)の修理
浴室入り口の木枠(化粧枠)がこんな感じで腐食してしまったら・・・
平成29年9月14日
こんにちは。(有)比留間工務店の齊藤です。まだまだ暑さが残りますが、朝晩はめっきり涼しくなり過ごしやすくなりました。桜の葉も黄色くなり始め、落ち葉も目にするようになりました。確実に季節は移り替わってますね。さて今回は久しぶりに修理関連の紹介です。浴室入口の木枠の下端に穴が開き、そこから小さなアリが出てくるのでどうにかしてほしいとの相談がありました。実際様子を見ると指がすっぽり入るくらいに木枠が傷んでおり、黒く変色もしていました。腐朽が進んでいる証です。指を引き抜くと黒く腐った木片とともにアリも数匹出てきました。幸いなことにシロアリでなかったので、その他の床や柱には影響はありませんでした。本来であれば木枠をそっくり取替え、床下も含めたメンテナンスを行うのがベストですが、そうなると内装の仕上げ工事、塗装工事等が発生し工事費を高額になるためなるべく簡易的な処置にしてほしいとのご要望でした。そこで今回は既存木枠を残しながらの修理を行いました。空いてしまった穴から殺虫剤を注入し数日放置した後に穴の部分をパテ処理をしました。その上からガルバリウム鋼板にて形材を作成し、木枠の表面に取付け、かつ形材の周囲を水が入らないようにシーリング処理をしました。工事時間は1時間ほどで、材料費もさほどかかりません。床下の腐朽が進んでいなかったので、今回はこのような修理ができました。今回のお客様にもアドバイスさせていただきましたが、やはり水回り、特に浴室は湿気がたまりやすく放置しておくとカビの温床になり腐朽が進んでしまいます。よって浴室は24時間常に換気をして空気の循環を促すとよいでしょう。ベストは窓を開けかつ換気扇を作動させることです。換気扇がない場合は窓を開け、扇風機等で空気の流れを作ってあげると良いでしょう。ちょっとした気配りや工夫で住宅は守れます。手遅れになる前に常日頃のお手入れを心がけていただければと思います。
腐食した場所をパテ処理して・・・
サビに強いガルバリウム鋼板の形材にて修理!引き戸と同色にし、違和感を軽減しました。